第二回 コンポーネント紹介【掴むと増える&表面に引き寄せる】

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TIPSTIPS:Components特集編集部コーナー

今回は「掴むと増える」コンポーネントと「表面に引き寄せる」コンポーネントをご紹介いたします。

お皿に乗ったお菓子が無限に取れるギミックとか、机にポンッと物を置けるギミックがコンポーネントだけで簡単に実装できます。

前回はコチラ

GrabInstancer(グラブ インスタンサー)

オブジェクトを掴むと増えるコンポーネント。

・場所
Transform/Interaction/

項目解説初期値
Template:雛型(複製元)を指定する。null
ActivateRoot:掴んだ際に、複製した雛型のActiveを有効にする。有効
EnableGrabbable:掴んだ際に、複製した雛型のGrabbableを有効にする。有効
Physical:レーザーで掴めなくする。無効
GrabPriority:掴む優先度。0

・使い方
雛型を隠す(Activeを無効にする)パターンを紹介します。
適当なスロットにアタッチ。コライダーもアタッチ。
雛型を子スロットに入れて、出現位置等を調整します。
Templateに雛型を指定して、Activeを無効にします。

・補足
上記以外の設定方法もあります。使用する場面に合わせて工夫しましょう。
物によってはGrabPriorityを設定すると、取りやすくなるかも。
アセットも一緒にTemplateに入れちゃうと、アセットがどんどん増えてしまうので、アセットは別のスロットに置いておくと良いです。
一時的に遊ぶアイテムの場合は、遊び終わったらアイテムが消えるようにしておくと良いです。

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/GrabInstancer_(Component)

・関連
Grabbable

GrabbableReceiverSurface(グラバブル レシーバー サーフェス)

オブジェクトを近づけると、表面に引き寄せるコンポーネント。

・場所
Transform/Interaction/

項目解説初期値
ParentPlaced:引き寄せた物を、子スロットに入れて親子化する。無効
OverrideParent:上記で親子化した物を引きはがした際に、再親子化する先を指定する。null
TweenTime:引き寄せる動作の時間。0.1秒
MaxDistance:引き寄せ判定の距離。最大値
Offset:引き寄せた物の位置調整。0
CheckOffset:引き寄せ判定の位置調整。0
Directions(list):引き寄せる方向。y -1(下向き)
TagFilter:タグで引き寄せる物を選別する。
Mode:選別方法。Blacklist
List(list):タグのリスト。無し

・使い方
引き寄せるオブジェクト(机や棚等)にアタッチ。(コライダーも必要です。)
Directions等を設定する。

・補足
引き寄せた後、くっつけたい場合はParentPlacedを有効にします。こうすることで、机にコップやお皿を載せて一緒に運ぶことができます。
ParentPlacedが有効の状態だと、引き寄せられたものがどんどん積み上がっていきます。
MaxDistanceは使用する場面に合わせて調整した方が良いです。
実際に引き寄せる距離は、見た目と違います。(引き寄せる距離はスロットの位置でやってるっぽい。)
写真等の薄い物を引き寄せると、ピッタリ重なってチラつくことがあります。そんな時はOffsetで少しだけ浮かせてあげましょう。
Directionsは一方向毎に1か-1で設定した方が良いです。
TagFilterを設定することで、引き寄せる物を限定する事が出来ます。インスペクターを引き寄せたくない場合は、BlacklistのTagに「Developer」と入力してみてください。
Grabbableコンポーネントに、Receivableの有効/無効の設定があります。(第一回参照)
傾いている物を引き寄せると、90°単位で傾きを直されます。
地面や床に設定することで、物が落ちる重力を疑似的に再現できます。
LogiXで引き寄せた瞬間のインパルスが取得できます。
蛇足ですが、LogiXを貼り付けて並べるのに便利なBlueprintというツールがありますが、これにもこのコンポーネントが入っています。インターフェースノードがうまく張り付かないときは、アイテムの中心位置とBlueprintの前後位置の関係が良くないのかも。

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/GrabbableReceiverSurface_(Component)

・関連
Grabbable
On Grabbable Receiver Surface Received(LogiX)

おわり

以上で第二回は終了です。拙文ではございますが、最後までご覧頂きありがとうございました。
次回は帽子や眼鏡等を付け外しするのに便利な、くっつくコンポーネントを紹介する予定です。
お楽しみに!

第三回 コンポーネント紹介【くっつく】

     
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